生産者についての探求
こんにちは。
最近少し企みがあり、生産者と消費者について考えています。
生産者と消費者、作る人と使う人とよく言われますが、人間誰しも生産者であり消費者です。これはアタリマエのことです。
食の文脈で言えば、野菜を作る人(農家)と食べる人、魚を穫る人(漁師)と食べる人みたいに分けられるでしょう。
これは人間が進化する過程で、大量生産大量消費の世界観(広義の消費社会)の中で生まれた概念だと思います。
もともと人間は誰しも自分で育てた野菜を自分で食べてました。自分で釣った魚を自分で食べていました。
でも、近年はそんなことはまずありえません。
誰かが作ったものを平気で食べる世の中になりました。
そこで、健康被害とか、農薬とか、遺伝子組み換えとか、騒がれるようになった。
普通に考えれば当たり前のことですよね。
自分が食べるものを人に任せた以上、それは仕方がないことです。
生産者も生活がある以上、お金を稼がなければいけないし、生産量を増やして少しでも売らなくてはいけない。
そうすると人間が普段摂取する必要のない農薬を、まるで無かったかのように大量散布するわけです。
さらに、生産者の動きは消費者の動きでもあります。
消費者が安くて形の良いものを求めるから、生産者はそのニーズに合わせて作る。
ただそれだけなんですよね。
農薬とかどうでもいいから安く買いたいという消費者が世の中に多すぎるから、結果的に健康が云々、遺伝子が云々出てくる。
忘れてはいけないのは、現在の生産者のスタイルを作ったのは、紛れも無く消費者だということです。
今少しずつ生産者と消費者の壁を取っ払おうという動きが出てきています。
作りての顔、気持ち、作り方がわからないと不安、という人が多くなってきている。
根本的に食事は安心して取りたいじゃないですか。
でも逆に考えてみてください。
生産者も今のスタイルで本当に作りたいのでしょうか??
農薬漬けの野菜を作っている心境って辛くないのでしょうか??
農薬漬けの野菜から作られた飼料を食べた家畜ってどうなんでしょうか??
結論はありません。
ここがこれからの僕の探求ポイントになると思います。