僕達の商材はクッキングです

株式会社コークッキングCEO川越一磨のブログ

CoCooking Lab.設立します。

テクノロジーの進歩、美味しい飲食店の増加、核家族化…
料理をする人は減る一方。でもこれは仕方がないこと。
 
仕事や学校に疲れて帰ってきて、自分で食べるものを自分で作ろう!
と思う人は本当に稀であるし、もはや絶滅危惧種
今すぐ保護した方がいいですね。
 

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そもそも、「家庭料理」と「プロの料理」のことを混同して話をすすめるべきではない。
「プロの料理」は、飲食店を出しているような、料理で生計を立てている人のこと。
「家庭料理」は、料理で生計を立てていない人が作ること。
ざっくりこう分けることにします。笑
 
まず、今話題にしているのは、「家庭料理」のことでです。
ロボットアームが料理してくれれば、人間は料理という行為をやめるのか?
 
結論「たぶんやめない」
 
なぜか?
これは簡単で、家庭料理は「誰か食べてくれる人がいる」からやります。
もっと噛み砕いて言うと。。。
人間は知らず知らずのうちに「料理は自分以外の食べ手を喜ばせるためのツール」として暗黙的に認知しているのです。
 
例えば、仕事の帰りを待つ奥さんが手料理を作って待っているのは、「お疲れ様」「いつもありがとう」「おかえり」など、様々なメッセージを伝える手段としての料理。夫婦喧嘩中の家庭では、「晩御飯が出ない」「日の丸弁当」「朝飯抜き」などが行われる。これは、まさに奥さんのメッセージを「料理」を介して伝えていますね。
 
例をもう一つ。
夫婦毎日交代で、当たり前のようにお弁当を作っている(作り合っている?)人も、近年では増えてきているという。これは「たまには俺が作るよ」「いつも美味しいお弁当をありがとう」など、美味しいとかまずいとか関係なく、お互いに伝えたいメッセージを「料理」で表しています。 

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つまり、”ロボットアームシェフ”が普及する事によって、色々と便利になるかもしれない。
でも、こんな素敵な「料理」という行為はたぶんやめないでしょう。
 
さて、そうなると近年クックパッドさんも認識しているらしい「20代〜30代の料理離れ問題」を食い止めるすべはないのか?
 
「いやいや昔からそんな若者は料理してなかったでしょ?」
 
というのが僕の結論。笑
 

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ある統計調査だと、家庭が出来たきっかけで料理をし始める、というケースが多いそうです。
そりゃあそうだ。今や外食のほうが安いし、手軽だし、時間も取られない。
若いうちは外食のほうが明らかに理にかなっています。
 
だから、独身の若いうちは特に自分一人で自分のために料理をする必要もないし、そんなことするぐらいならがむしゃらに働いたほうがいいですよ。笑
 
「コークッキングの社長が何言ってるんだ!!」
「自社を否定する気か!!」
「更迭するぞ!!!」
 
株主総会でこんなこと言ったらボロクソ言われそう。。。笑
 
いやいやまだ続きがあるので。。。

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「自分一人で自分のために料理をする」ことは、「めんどくさい・時間がかかる・実は高くつく」という三拍子揃っているので、やめたほうがいいと思います。まじで。
自分のために料理をするのは、無性に料理したいときだけにしましょう。
 
コークッキングが提唱しているのは、「みんなで料理する」ことです。
先程言った、「プロの料理」や「家庭料理」と並んで「協働料理」というジャンルが存在しているはず。
 
家庭料理は「自分以外の食べ手を喜ばせるためのツール」と言いました。
それに対し、協働料理は「コミュニケーションのためのツール」です。
 
皆さん学生時代にこんな経験はないですか?
・一人暮らしの友人の家に押しかけて「鍋パーティー」
・取り敢えず色々なものを中に入れてみる「たこ焼きパーティー」
・誰かが無性に食いたいって騒ぎ出してはじまる「餃子パーティー」
 
これ、完全にコミュニケーションツールとしての料理ですよね。
 
あ、一番メジャーなものはBBQですね。
これもみんなで野菜切って、肉焼いて、焼きそば作って。
BBQも目的は「コミュニケーション」ですよね。
 

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※CEO若かれし頃の…サークルBBQ…髪…

協働料理って、まだまだ未開拓なんだろうし、社会人になっても出来たらいいなとかありません??
 
例えば、飲み会に行きたくない人って意外といっぱいいると思うんですよね。
とくに女性だと、飲み会行ってお酌したりして、こんな文化なくなればいいのにって思ってますよね。
 
飲み会も「コミュニケーションツール」ですよね。上手く使えば。
でも、会社の「コミュニケーションツール」はもっと増えるべき。
 
その中に料理とか加えたらいいんじゃない?と思ってます。

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まぁそんなわけで、「協働料理の可能性を最大化」するための研究機関「CoCooking Lab.」を設立します。
 
料理をコミュニケーションツールとして、様々な可能性について模索します。
「料理×〇〇」というスタイルで、商品開発を進めます。
 
料理はしたいときにすればいいし、使えるときに使えばいい。
 
料理という行為を次のステージへ。