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株式会社コークッキングCEO川越一磨のブログ

イノベーションと人間らしさとカネ儲け

前回の投稿よりさらに世界観を広げ、これからの世の中について整理しつつまとめてみた。

今回の自分の中での整理ポイントは、「イノベーション」と「人間らしさ」と「カネ儲け」がいかに共存し得るか、という部分です。

 

 

■これからの世の中

結論から述べると、「人間らしく、効率的かつ創造的な世の中」になると思う。

要するに「無駄なものを排除しながら、やりたいことを徹底的に探求する社会」である。

 

 

■効率的とは?

高度経済成長並びにモノの豊かさが象徴する資本主義経済の残した、本来人間に必要のない無駄なものは近い将来排除され、本当に必要なサービスに転換していくだろう。

 

無駄な時間と情報収集のスピードを一気に縮めたインターネットとスマートフォン、無駄なものを有効活用するシェアリングエコノミー、農業生産者と消費者を直接結ぶECサービス並びにファーマーズマーケット……などなど。

世の中はよりシンプルに、より便利に、より早く効率的になることは間違いない。

 

 

■人間らしさとは?

前回の投稿で「やりたいことをシンプルにやる」ことだと述べたが、そこの背景について述べる。

 

「人間らしさ」とは、「やりたいこと」に集約されている。

もともと人間は、狩猟・採集・農耕・放牧など、生活に必要なことだけをやって生活してきた。

時が経つに連れ、産業革命が起き、やりたいこと(娯楽や遊び)が出てきた。それと同時に社会全体に分業システムが導入され、仕事と自分がやりたいことを分断し、金儲けできる人だけがやりたいことが出来るようになった。

社会は成熟し日本においては高度経済成長を機に雇用は増加、「働けばお金がもらえる=やりたいことが出来る」という構図が成り立つようになる。

産業革命以降、人間の目的は常に「やりたいこと」にあったわけだ。

 

人間は結局「やりたいことだけやっていたい生き物」なのである。

 

そこで今の時代どうなったか。「やりたいことがカネになる」ようになったのだ。

YouTuberにしろプラットフォームビジネスにしろ、インターネットを介して人々は「仕事とやりたいことが同じ」という、人間本来の姿に近づいているのである。

 

ただし、当然ただ漫画を読んでいたりゲーセンに入り浸っていてもカネにはならない。

それをいかに「クリエイティブ(創造的)」にやるかが重要だ。

 

■クリエイティブ(創造的)とは?

僕の解釈は、「社会的に価値のありそうな過去に発見されていない種を見つけ出し、その可能性を拡張していく行為」である。

簡単に言ってしまえば「徹底的に探求すること」だ。

 

例えばYouTuberで考えてみよう。

もともとは自己満足であれ、自分で「こんな動画コンテンツは今まで見たことがない」「絶対面白いに違いない」「多くの人が見てくれる」と思うものをアップする。そこで人気が出ればカネになる。もっと面白いもの、もっといいものを探求していく。

このサイクルがどんどん回っていくのがYouTuberだ。

 

「自分がやりたいこと=遊び」を「徹底的に探求=クリエイティブ」にした結果、それはコンテンツになる、つまり売れるのである。

 

 

■脱・カネ儲けのための効率化

産業革命や高度経済成長期に、「カネ儲け」が第一目標になって「効率化」した結果が現代社会そのものである。

 

例①「農業」

農作物をもっと効率的に収穫数を増やせばもっと儲かる、そのために農薬を増やそう、そのために遺伝子を組み替えよう。

→結果大量の健康被害につながり、自分たち人間の幸せが置き去りにされた。

 

例②「エネルギー」

原子力を使えば温室効果ガスも削減され、エネルギー枯渇問題も解消される。原子力の制御技術を世界に売ればもっと儲かる。

→結局世界各所で原子力の被害が発生し、人間が原子力に怯える生活をしている。

 

本来、「効率化」も「カネ儲け」も悪いことではないと思っている。人間生活がもっと便利になり、効率的になることやお金を使うこと自体は人間の進化・繁栄の過程上は当然のことだ。

単純に、第一目標を「カネ儲け」にし「効率化」という道を進んだことが失敗なのである。

 

■やりたいことでカネをもらう

これを受けて、私たちはこの失敗を教訓にし既に次のフェーズに移行しつつある。

「人間らしい生活を取り戻す」という新しい目標ができ、「効率的」かつ「創造的」に「カネ儲け」をすることが可能になってきたのだ。

 

テクノロジーの進歩で無駄なことが排除され、やりたいことだけに集中できる環境が整ってきている。

やりたいことをシンプルにクリエイティブに実現すればカネは自然とついてくるであろう。

 

【今後メインとなるであろう仕事例】

①無駄なものを排除するサービス(SE、アプリ、フィンテック 等)

②クリエイティブコンテンツ制作(エンターテインメント、芸術・創作活動、等)

③無駄なものを排除するハードウェア研究開発(IoT、AI、AR 等)

④クリエイティブ活動を支援するサービス(教育、パターン・ランゲージ 等)



コークッキングは②と④になるでしょう。

クリエイティブなコンテンツを作りながら、いろいろな人・団体の活動を支援していく会社でありたい。